Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
剣術修行を兼ねて仇討の旅でございます、とも言えないから、素直にこう言うと、村田が、
「ははあ、それはお若いに御殊勝のことでございますな。剣術は河流を御修行でございますか」
「直心陰を少しばかり習いました、それと、槍を少々教わった覚えがあるばかりですが、武術は本来、好きには好きです」
「好きこそ物の上手なれで、さだめて鍛錬のこととお察し申しますが、柔術の方はいかがでございます、柔術は……」
「あれはまだ、一指を染める暇がないというわけでございます、習いたいは山々ですが、一方でさえ物にするには、なかなかの苦心と、時間とを要します」
「御尤もです――では、さだめて居合の方は……」
「それも物になっておりませんが、諸流をホンの少しずつ、手ほどきを見せていただきました」
「御謙遜のお言葉でお察し申しますと、失礼ながらあなたは、なかなかお出来になりますね」
と村田が言いました。兵馬は、最初からこの村田を異なりとしていたところですから、かえって、
「いや、あなたこそ、拙者共に対する御質問がいちいち要所に当って、先輩に試験を受けているような気がしないでもござりませぬ、いろいろとお話が承りたいものでございます」