Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

「どっちから行っても許しません。それよりも、友さん、お前は今晩、ここで、わたしと一緒に寝て悪いという証拠があるのですか」

「ばかにするない」

「ばかにするどころですか、わたしは、今晩に限って友さんが可愛くてたまらないのよ、ねえ、怒らないで考えてごらんなさい、友さん、お前にはおかみさんは無いでしょう」

「ばかにするな、こん畜生!」

「怒らないでさ。お前さんにおかみさんが無いように、わたしにも御亭主というものはありません、ですから、二人が、ここで一緒に寝ようとも、起きようとも、誰が咎める者がありましょう」

「ばかにするなよ、この阿魔!」

「ばかになんぞしちゃいませんよ。それからねえ、友さん、お前さんだって、男でしょう、わたしだってこれでも女の端くれなのよ、女が男に惚れておかしいということがありますか、男と女とは、許すもののように出来ているのが本当で、許されないというのは、神代からの掟ではないのです」

「ふざけるな! いいかげんにしろ!」

「何がふざけるのですか、友さん、ごらんなさい、あの奥の間で、二人の仲のよいこと、あれは何ですか、一方が眼が見えようとも見えまいとも、男は男に相違ない、一方は、まだ世間知らずとは言いながら、油断のならない、小娘だって女のうちじゃありませんか、その男と女の二人がああして仲よく奥の一間にいるのを