Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

それに胆吹の百草たらいうて、薬草がたんとたんとござりましてな、その薬草の中には毒草もたんとたんとござりますによってな、相手は十八文のお医者はん、いつ、わてらに、その毒草を製して飲ますことやらわからへんがな。そないな時にな、その大根おろしのかきおろしたあんと食べておきますとな、毒消しになりますさかい、ちゃア」

それを聞いて一同がアッと感心しました。プロ亀の如きは、

「さすがに安直先生、お考えが深い、お調子が高い!」

そうすると、村雨女史が、またおてんたらを言いました、

「直さんに会っちゃかなわない」

しかしまた、老功なる、みその浦なめ六は心配しました。

「それはそうとして、この十三樽の大根おろしのかきおろしを持ち運ぶのが容易なことじゃござらんてな、誰がこれを胆吹山まで運搬するこっちゃ」

「そないなこと、いっこう苦になりゃへん、あの山の山元にはキャアゾウたらいう親分はんがいやはって、そないな大根おろしのかきおろしを、なんぼでも背負いたがっていなはるさかい」

つまり、胆吹山の山元には、キャアゾウという親分がいて、こういう大根おろしを幾駄でも、嬉しがって負いたがっているということになる。