Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme
これこの通り金銀米穀をお前たちに取らせるから、胆吹山を攻めるのはやめろ、攻めたところで、新築の建前が少々と、新田が少しあるばっかりだ、行こうなら諸国大名の城下へ行け、三十五万石の彦根へ行け、五十五万五千石の紀州へ行け、大阪へ出たら鴻池、住友――その他、この近国には江戸旗本の領地が多い、新米の胆吹出来星王国なんぞは見のがせ見のがせ、とこういう口説なんでげして、その策略がすっかりこうを奏したと思いなせえ」
「なるほど」
不破の関守氏は、手紙よりは会話の方に向って少しく等分が崩れる。がんりきは相変らず、自分の功名をでも吹聴するような気分で、
「根が百姓一揆でござんすからなあ、金と穀を眼の前に山と積まれた日にぁ、忽ちぐんにゃりの、よしよし、そう事がわかりゃはあ何のことはねえ、空家をぶっつぶしたところではじまらねえ、御持参の分捕物でかんべんしてやれ、さあこの金銀米穀を分け取りだと、それから分前という話になるてえと、みっともねえ話さ、青嵐の親分が見ている前で、もう分前の争いがおっぱじまったそうでげすよ、浅ましいもんですなあ、百姓共――慾から出た一揆なんてものは、慾でまた崩れる、そこへ行くと、坊主の一揆は百姓一揆より始末が悪い、一向宗の一揆なんてのは、未来は阿弥陀浄土に生れるのが本望なんだから、銭金や米穀なんぞは眼中に置か