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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、ホンの外出の程度ですから、直ぐに戻っておいでになる……といっても、今日明日というわけには参りますまい、単純な竹生島見物だけですと、日帰りにもやってやれないことはないですが、なんにしても避難の意味を兼ねての船出なんですから、存外、日数を要するかも知れません。湖辺湖岸は、御承知の通り物騒で、宿々の旅籠がかえって体よく客を追い立てるという際ですから、鄭重な客には湖上への避難をおすすめ申してはおるようなものの、それとても限度がござります、長期ならば長期のように、心構えをしてお待ち申すだけのことですが、長期と申しましても、先は見えているのですから」

そのことの報告を兼ねて、お銀様に長期応戦の秘策を授け、自分は身軽く立って、その裏山から尾蔵寺の歓喜天へ出て、それから長等神社の境内を抜けて小関越えにかかりましたのです。

小関はすなわち逢坂の関の裏道であって、本道は名にし負う東海道の要衝であるにかかわらず、この裏道には、なお平安朝の名残りをとどめて、どうかすると、深山幽谷に入るのではないかと疑われたり、義朝一行が落武者となって、その辺から現われて来るのではないかと疑われるような気分にもなります。