Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme
その功積って、重清入道も、朝霧の魂魄も、共に成仏し、末代その証として、重清入道は死ぬ時には己れの頭を残すように言って置いたが、後世、その頭をここに祭って、あがめて鬼頭天王と申し奉る、これが、すなわち鬼頭様の由来だと、堂守の尼が細かに説明してくれたのを、手にとるように覚えている。
「そこで堂守の婆さん、お前さんに聞いてみたいのは、何のよしみで、お前さんが、その恋塚の堂守をなさるのだね。後伏見院の御代だということだから、十年や二十年の昔ではあるまい、まさかお前さんが、重清入道や、朝霧官女の身よりの者という次第でもなかろう、世が世ならば当然、その第二の犠牲たるお八重さんという正式女房のする役まわりが、今のお前さんの役目というところだが、無論、お前さんがそのお八重さんの成れの果てであろうはずはない、もし、そうだとしたら、そういう片手落ちの同情ばっかりはせぬはずだが、お前さんのは、ただの堂守ではなく、全く二人の恋愛の成就に同情しきっている、そこの気持がよくわかるだけに、お前さんの立場がわからない、どうです、婆さん――婆さんと言ったのは、ついした口うらだから勘弁して下さいよ、どうお見かけしても、いや、この暗いとこから、どうお聞き違いしても、お前さんは四十以上の女ではない、四十といえば女が世を捨てるにはまだ早い、それに