Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

玉ちゃん、お前はこの戸棚の中に隠れておいで」

「米友さん、怪我をしないようにして下さいよ、お役人に手向いなんぞをしないようにさ、そうしてムクだけを助けて来て下さい」

「大丈夫だよ、安心して隠れておいで、怪我をしねえように働いて、お役人にも怪我をさせねえようにして、ムクも怪我をさせねえでつれて来るから」

「どうぞ頼みますよ」

米友は、鼬を突いた竿を手に取ってその穂先の鋭いところへ、柱にかけてあった五色の網の袋を差し込んで、それを小腋にすると、とっとと表へ飛び出しました。

九

お杉お玉らは間の山へ出て客を呼ぶ、米友は宇治橋の下に立って客を呼んで銭を乞う。お杉お玉は三味線の撥で客の投げた銭を受ける、米友はいま持っていた竿、竿の先の五色の網の袋で客の投げた銭を受け止めるのが商売で、それを「網受け」と申します。

「織田平ノ信長没落後、家臣鳥屋尾左京ト申ス者、当所ニ来住ス。傍輩ノ浪人ハ其ノ縁ヲ以テ諸大名ニ奉公ニ出デ、又左京儀ハ他家ノ主人ニ仕フル事、本意ナラズ存ゼラレ候。然レドモ浪人ノ身、渡世ノ送リ様コレ無キヤ、毎日大橋ノ下ヘ出デ竹末ニ編笠ヲ付ケ槍ノ上手故、其ノ目的ヲ以テ諸参宮人ニ銭ヲ乞ヒ百銭ニ一銭モ受ケ落スト云フコトナシ」