Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「それもそうだね、友さんのよいようにして下さい。けれどもね友さん、舟へ乗っちまってはムクが尋ねて来られないじゃないか」

「それもそうだな……よしよし、それじゃどっちにしろ、いったん浜辺へ着いてから、お前を隠しておいて俺らはまた引返して、もう一ぺんムクを尋ねに行って来らあ」

「それは危ないよ」

「ナニ、隠れて行きゃあ大丈夫だ」

「それだってお前、危ないさ。仕方がないからムクのことはムクとしておいて、その浜辺とやらへ早く逃げましょうよ」

「それがよかろう、俺らはムクのことは大丈夫だと思ってるんだ、あの犬は人に殺される気遣えはねえとこう思ってるんだ」

「わたしもなんだか、そう思えて仕方がないの、いつもムクがいなけりゃあモット淋しいんだが、今度はそんなに淋しいとは思わないから、きっとムクは無事なんだよ、それでわたしは安心している」

「まあ、なんにしてもここまで無事に来りゃあもう占めたもの、どこか今夜はひとつ山神の祠でもお借り申して一晩泊めてもらって、それから明日の朝、野見坂峠を越して鵜倉へ出るんだ。玉ちゃん草臥れたろう、もう一息だ、我慢しな」

「なあに、そんなに草臥れやしませんよ」