Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「ナニ、頭を打ってみたい? あの竹刀でこの拙者の頭を? おのおの方、面白いではござらぬか」
「それは面白い、望み通り竹刀を貸して遣わしたがよかろう」
「それ、望み通り竹刀を一本」
「かたじけない」
竜之助は貸してくれた竹刀を受取って少し退いて、
「これは軽い」
洗水盤の石を発止と打つと、竹刀の中革と先革の物打のあたりがポッキと折れる。
「やあ!」
「これは役に立たぬ、もう一本貸してもらいたい」
折れた竹刀をポンと投げ出す。
「無礼な仕方」
尺八を吹いた武士は怒る。
「おのれ!」
木剣を拾って、机竜之助の天蓋の上から、脳骨微塵と打ち蒐る。
鳥居の台石へ腰をかけた竜之助、体を横にして、やや折敷きの形にすると、鳥居側を流れて石畳の上へのめって起き上れなかった男。
「憎き振舞」
一座の連中のなかには老巧の人もいたけれど、こっちにも落度があるとはいうものの竜之助の仕打があまりに面憎く思えるから、血気の連中の立ちかかるのを敢て止めなかったから、勢込んでバラバラと竜之助に飛び蒐る。
鳥居の台石からツト立った竜之助は、いま後ろへ流れた男の投げ飛ばした木剣を拾い取ると、それを久しぶりで音無しの構え。