Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

一座はこの時に、しーんとしてしまいました。

五十男は慙じ入って下を向いてしまっているのを上人は、

「さだめて今お前の身には、骨節がところどころ痛むであろうな、終いには身体が腐ってしまうぞ。それが怖ろしいからここへ来たものであろうが、まだまだ罪が消えてはいないによって、あちらへ行っているがよい」

この時、当人のほかに一人、この席の一隅へ紛れ込んで様子を見ていた男が、きまり悪そうに肩をすぼめました。それはがんりきでありました。

がんりきは、席の隅に小さくなっていたが、上人の船乗に言った言葉が、なんだか自分に当るように思われて肩をすぼめ、横を向いてしまいました。

がんりきが胸を打たれた次に、

「お前さんには二枚上げる」

上人は、その次に来た若い婦人には名号の札を二枚やったのであります。

「有難うございます、有難うございます」

女はおしいただいて次へ通って行く。がんりきの傍で人の話、

「あれは身持ちなんだよ、あの女は身持ちのおかみさんだ、上人様にはどうしておわかりになるか、わたしどもが見たんでは、まだ様子ではわからないうちに、上人様はちゃんとお見分けなされて、身持ちの女には必ず二枚ずつをお授けなさる」