Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
それと見て近くにいた人も立ち上ってがんりきの袖を控えて、
「まあお待ちなさい」
「何をしやがる」
がんりきはその男を突き飛ばすと四辺はまた総立ち。
「盗賊!」
がんりきを取押えようとかかるのを、
「ええ、小癪な真似をしやがる」
二三人を手玉に取ったがんりき、扉から欄干を一足飛びに縁の敷石の下まで飛び下りた身の軽さ。どこといって逃げ場所がないから、がんりきは縁の下へ逃げ込んでしまいました。
警護の侍たちや参詣の群衆は直ぐに縁の下へ追いかけましたが、それに捉まったのは運悪く、がんりきでなくて米友でありました。
米友は旅の疲れで、ついうとうとと眠りかけているところを、遮二無二折重なって、
「いた、いた」
「な、な、なにをするんだい」
寄ってたかって米友を縁の下から引張り出したのであります。
別に悪いことをしたわけでもないからと思って米友は、別に抵抗もせずに引き出されて来たのでありました。明るい所へ出して見ると、
「おやおや」
取捉まえた連中も少し呆れ面です。いま追いかけたのは、もっと身のこなしが人間らしい男であったが、これは子供、子供のように見える大人、大人のように見える子供。