Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
不具者だから世間が不憫をかけてくれてもいいんだろう、それをお前、あっちでも粗末にしたり、こっちでもぶん撲ったり、俺らの身にもなってみねえな、ずいぶん辛いよ」
聞いている者は、無邪気な米友の憤慨を聞いて吹き出したうちにも、なんとなく眼に涙を持ってきて、なるほどこれは悪人ではないという気になりました。
遊行上人も米友の言いぶりを聞いて微笑しました。
五
いつか天竜を渡って秋葉山道の淋しい辻堂の中。
「昨夜くれえドジを踏んだことは無え、めざして来た乗物を天竜寺へ追い込んで、こいつは鴨が葱を背負って来たようなものだと思ったら、なあーんのこと、向うの方が上手で、天竜寺へ参詣と見せて籠抜けだ、それにあの坊さんに腹ん中まで見透かされて、命からがら逃げ出して来たなんぞは、近来に無え図の失敗だ」
がんりきが愚痴をこぼすと七兵衛が笑いながら、
「俺もおかしいと思ったよ、裏で、いま合図があるか、いま合図があるかと待っていたが、いつまでたっても音沙汰が無え、そのうちに泥棒! という騒ぎになったから、こいつ失敗ったなと思って逃げ出したが、自分ながらばかばかしい」