Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
通しでございました」
「後を跟いても跟き栄えもすまいな」
「ところがいいあんばいに、こんな風向きになりましたから、ここでまたどうやらがんりきの目が出そうでございます」
「そうして、お前はどうするつもりで拙者をここまで連れて来た」
「どうするつもり? そうおっしゃられると、ちと御返事に困りますが、あっしどもの仕事は、こうすればこうなるというような算盤でやるんではございません、出たとこ勝負で、いたずらがしてみてえんで」
がんりきは皮肉な薄笑いをして竜之助の面を横から見て、
「まず第一には、七兵衛の野郎を出し抜いたのが面白いんでございます、その次には、あの切髪の御新造を烟に捲いてやったのが面白いんでございます、それから先生――先生を馬に乗せてこっちの方へお連れ申すと、あとから七兵衛と、それから先生を仇だといっている若い侍と、それからもう一人、あの艶やかな御新造が追蒐けて来るにきまっている、そこでまた面白い一仕事があるんでございます」
がんりきは、自分が筋書を書いて役者に踊らすような気取り。
「がんりき」
竜之助の声が、少しばかりひやりとする。
「何でございます」
「いたずらも仕様がある、へたなことをすると命がないぞ」