Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「あれは何だろう」
「あれはお慶たいことでござんす」
「はあ、何か人寄せがあるな」
「この山の上の望月様という郷士様のお邸へお嫁様が参りなさるそうで」
「婚礼があるのか、道理でさいぜんから時々賑わしい人の声が聞えると思うた」
「望月様は、この辺の山を預かる御大家でござんすから、もうこの近所の人はみんなよばれて朝から大騒ぎ、今夜もまた夜徹し飲み明かしなさるのでござんしょう」
「それは盛んなことじゃ。そうして嫁御寮はもうこっちへ着いたのか」
「お嫁さんは前の日、わたしもちらと見ましたが、山家には惜しい器量のお嫁様でござんした」
「どこから来たのじゃ」
「同じ甲州でござんすけれども、ここからはだいぶ離れておりまして、萩原領の八幡村というところからお輿入でござんすとやら」
「八幡村?」
竜之助は何をか思い当って、
「八幡村というのは、石和と塩山に近いところではないか」
「左様でござんす、左様でござんす、あちらの入でございます」
「その八幡村からここへ嫁入りに来たのか」
「はい、向うもなかなか大家だそうでございますが、こっちはそれよりも大家で、お眼が見えればすぐおわかりでござんすが、白壁作りの黒塀で、まるでお城のような構え、権現様よりもずっと前から、この近辺の金の出る山という山を、みんな預かっているお家柄でござんすから、ああしてお祝いが幾日