Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
お豊を探すべく八方に飛んだ人がまだなんとも報告を齎らさないうちに、またしても人を驚かす報告が一つ持ち来された。
「河原に人が殺されている」
それを見つけたのは里の子供でした。村の人が駈けつけて見ると、昨夜来の雨で日高川の水嵩が急に増した。蛇籠にひっかかった一つの体はまだ若い男でありました。
「室町屋の金蔵さんだ!」
「斬られてる!」
それはたしかに金蔵である、斬られていることも確かである。
宇津木兵馬は宿の人に頼まれてその検視に行った。
兵馬が金蔵の死骸を見て衷心から驚いたのは、その死にざまが怖ろしいからではない、また彼の身の成る果てを不憫と思いやったからというのでもない、その斬口の鮮かさ! 心得ある人より見れば、斬口でその斬った人の手腕がわかる、否、手腕のみではない、それが何流の剣道に出でてどの程度まで行った人だということもわかるはず。
右の肩から真直ぐに、それは力任せにやったのでも何でもない――冷笑しきって軽く一振り、曳とも言わず二つに切って落すべきものを落さずに、いくらか残しておいて刀を鞘に入れたが、おそらく血は刀に附く遑がなかったろう――切ると一緒に高いところから足で蹴落して(その証拠には、かすり疵がいくつもある)、下へ転がって行く屍体の音を聞きながら、蚊をつぶしたほどにも思ってはいなかった――兵馬の