Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
「はい」
「そんなに遅くならないうち帰って来るつもりだけれど、福兄さんとの話の都合で、もし遅くなるようだったら、誰かをお相手によこすから」
「承知いたしました」
「それからね、二階のお嬢様がモシどこかへ出たがっても、お出し申さないように。そうそう、勢ちゃんが病気なら、勢ちゃんをお伽によこそう」
「お勢さんが来てくれれば、本当の百人力ですけれど、わたし一人でも大丈夫ですよ」
「勢ちゃんをよこしましょう」
と言ってお角は、この家を出て行きました。
十八
両国の女軽業師の楽屋へ来て、お角を待っている福兄なるものは、御家人崩れの福村のことで、巣鴨の化物屋敷では、天晴れ神尾主膳の片腕でありました。
今、楽屋の美人連中(あまり美人でないのもある)を相手に、しきりに無駄口を叩いている。歳はまだ若いが、でっぷり太って、素肌に羽二重の袷、一つ印籠というこしらえで、
「そいつぁ乙だ、一番その朝比奈の口上言いというのを買って出ようかな」
「福兄さんが朝比奈をやって下されば、巴御前はわたしのものでしょう」
と、腹が痛いと言って寝込んでいた力持のお勢が乗り出して来ると、はたにいた美人連が、