Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
「そうしてお前、もう休んでもいいよ、旦那様がお帰りになったら起すから」
「有難うございます」
女中が行ってしまってから、小戻りして来たお絹は、
「百蔵さん、お入り」
それとは別に、その晩、江戸の市中の一角を騒がすの事件がありました。
とある幕府の重い役、老中の一人をつとめていたことのあるお屋敷の中の一隅で、かねがね賭博を開いていたものがある。もちろん、集まるほどの者は、邸外のやくざ者であったが、それを張番しているのが邸内の馬丁ども(厩仲間)であったがために、そのお屋敷の威光をかさに着て、だんだん増長してきたために、見のがせなくなって、その門外でお手入れがあったということで、その界隈は容易ならぬ騒ぎとなりました。そこで上げられた者は誰だか知らないが、風聞だけはかなりに喧しく、なかには歴々の旗本さえあって、上げられた以外の者に、慌てふためいて逃げのびたしかるべき士分の者もあったという。
洗ってみれば、さほどの事件でもなかったろうが、その当座、事が秘密にされていたものだから、それをなかなか重大に考えたものがあって、江戸人の頑固な方面を代表する老人はなげきました。