Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

二十

さてまた、長者町の道庵先生の屋敷の門前では、子供たちがしきりに砂いじりをして遊んでいます。

「粂ちゃん、そんなことをしてもツマらないから、もっと高級な芸術をこしらえて遊ぼうや」

「ああ、そうしよう、みんなおいでよ、良ちゃんもおいでよ、広ちゃんも。みんなして高級な芸術をこしらえて遊ぶんだから」

「ああ、あたいも入れておくれ」

「あんまり大勢呼ぶのはおよし」

「高級な芸術ってどんなの」

「今、あたいたちがこしらえるから、こしらえたら上手でも下手でもいいから、みんなして手を叩いて賞めるのよ」

「それが高級な芸術なの?」

「ああ、君たちも少し手伝っておくれよ」

「あたいもね」

子供たちが集まって、しきりに砂を集めて塔をこしらえているところへ、ヒョッコリと首を出したのが主人の道庵先生です。先生は子供たちの挙動をしきりにながめていたが、(無論、先生は酔っぱらっているのです)やがて突然、口を出して、

「みんな、そこで何をこしらえているんだい」

「何でもいいから黙って見ておいでよ」

「教えたっていいじゃないか」

涎を垂らさんばかりにして、子供の砂いじりをながめていた道庵を、子供たちは相手にしないから、道庵がまた首を突込んで、