Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「違う、実質があって後に、人気はおのずから生ずるのが原則だ、しからざる者は一時の虚勢に過ぎない。当世はまず人気を煽って、しかして後に事を行わんとするの風がある、これ冠履顛倒で、余弊済うべからざるものがある、よろしく人気の根元を問うべし」

と焚きつけるものもあります。

しかしながら、問う者も答える者も、現在やって来る人気者の何者であるかを突留めている者はない。ただ、遠くから人の頭越しに、おびただしい旗と幟の行列がつづくのをながめているだけです。

「多分尊王攘夷でしょうよ」

聞えないように呟くのは、安政仮条約の時代をよく知っているお爺さんです。

「フランスという国で、かくめいという大戦があった揚句、今までの掟をばかにするために、ワザとお寺や社をこわして、日本でいえばお女郎とかじごくとかいったような女を、神様同様に守り立てて、車に載せて押歩いたということを、三田の先生から聞きました。世が末になると、いよいよくだらないものが人気になります」

この男は、時代の作る悪人気と、悪人気に騒ぎ易い人心をなげいているらしい。

「御心配なさるほどのものじゃございませんよ」

苦労人が口を出して、