Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
ナニ、誰か殺したんだろうって? 冗談じゃねえや……ナニ、米友、お前が苛め殺したんだろうって? ばかにするない。そうでなければ駒井能登守の奴が殺したんだろうって? 何をいってやがるんだい、何が何だかこの頭じゃわからねえや」
宇治山田の米友は、狂気の如く同じところを飛び上っています。
二十五
栃木の大中寺に逼塞の神尾主膳は、このごろは昔と打って変った謹慎の体であります。
謹慎でなければならぬように、すべての都合が運んでいるところへ自分もまた、つくづくと半生の非を悟った。これからの生涯を蒔き直そうかと考えているらしい。
この男は、悪友と酒癖さえなければ、転回の余地がないという限りはない。今、斯様にかけ離れたところに来ていれば、悪友の押しかける憂いもなし、酒は自ら悔いているくらいだから、断じて盃を手に取らぬという堅い決心をきめているのです。それに、悪友と酒癖とからこの人を遠ざけた一つの大きな理由は、例のお喋り坊主の弁信を、巣鴨の化物屋敷で井戸の中へ投げ込もうとした時に、釣瓶が刎ねて受けた傷、眉間の真ン中に牡丹餅大の肉を殺ぎ取られて、生れもつかぬ形相となってしまった。