Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

けれども、何か、先生も急に発心したことがあればこそ、こう殊勝に改まったものに相違ないと思うから、みな、神妙にうけたまわっておりますと、先生はおもむろに、

「さて、皆様、実は拙者も、近ごろ悟るところがございまして、皆様の前で、今までの非を改めると共に、今後をお約束致しておきたいことがあるのでございます、それでお忙がしいところを、かくお集まりを願った次第で……」

来会者が、いよいよオドかされてしまいましたけれども、先生はいっこう頓着なく、

「ええ、皆様も御承知の通り、拙者もこれで医者の端くれでございますが、医者は医者でも、ただの医者だと思うと了見が違います」

「違えねえ」

そこへ、クサビを打ち込んだのが、一子分のデモ倉でありました。道庵先生は気取った面をして、デモ倉の横顔に一瞥を与え、

「近頃の医者は、みな、学問も出来れば技も出来、従って知行もたくさん取り、薬礼の実入も多分にあり、位も高くなるし、金も出来るのに、哀れやこの道庵は、今も昔も変らぬ、ただの十八文……」

といって先生が、ホロリと涙を落しました。

「泣かなくったってもいいやな、先生、先生も酔興でやってるんだろう」