Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「と申しましても、あれほどあなた様を慕っておいでになりました奥方が、あまりと申せば手のうらをかえすように、お情けないお仕打ちでございます」

「それも事情に制せられて已むを得ぬことだろう、この浮世の階級とか情実とかいう、何百年、何千年来の圧迫を女の手で破れというのは、いう方が無理だろう」

「破れとは申しませぬ、むしろ従えと申し上げたいのでございます」

「よき破壊と、よき忍従とは、共に同じほどの力を要するものだ、難きを人に責めないがよい」

「難きを責むるのではございませぬ、常道を責むるのでございます。奥方のお振舞は、あなた様にとっては、まさしく叛逆なのでございます」

「叛逆?」

「と申し上げました無作法をお許し下さいませ。叛逆でなければ、復讐でございます、人の妻として、世の女として、取るべき道ではござりませぬ」

「一学、そちは、常ならず昂奮しているが、わしは何も知らぬ、知ろうとも思わぬが、叛逆という言葉はおだやかであるまい、もし、さる事実がありとすれば、叛逆はかれにあらずして、われにあるのだ、その当然のむくいとして、わしは復讐を甘受しなければならぬ」

「エ、何と仰せられます、殿様が、奥方にそむいたと仰せられますか。