Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
半ぺん坊主が、こちらからねぎらうと、人夫はちょっと笑っただけで、土を掘って立札を立てにかかる。
その立札には、「杉苗何百本、何千本、何の誰」と一枚一枚に書いてある。
「は、は、は、は」
半ぺん坊主は、思い出したように高らかに笑い出し、
「高尾では、あの杉苗をいったいドコへ植えるんだと、この間、まじめに聞かれたんで、わしも弱ったよ」
杉苗寄進の立札が、半ぺん坊主には、なんだか急におかしくなったものと思われる。
この山では、何町の間、隙間もなく、杉苗寄進の札を立ててはあるが、ドコへその杉苗を植えるのだか一向わかっていない。
「お愛嬌ですよ。あれをお前さん、正直に受取った日には、一年に関東八州が三ツあったって足りやしませんよ……植える方はどうでもいいが、切る方はせいぜい切らしていただいて……」
半ぺん坊主は、額を丁と叩きました。
「切る方はせいぜい切らしていただいて、カラカラカラッと景気よく……ナニ、一木一草をも愛護して下さいだって、木を傷つける人があったら止めて下さいだって……笑いごとじゃありませんよ、木を伐らないで車が仕掛りますか」
半ぺん坊主はこの時、腰衣の上へ酒をこぼしたので、あわててそれを拭い、