Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「先生、がんりきを見込んで、そうおっしゃって下さるのは有難え」――手を額にして恐悦したのはつい先頃のことです。今や、その仕事にとりかかろうとして、しきりに思出し笑いをしているところへ、夜前の渡し守が帰って来ました。

「親方、お留守を有難うございました、いやはや、昨晩は話より大騒ぎでしたよ」

その時がんりきは、もう起き上って火を焚きつけていました。

そこでがんりきはなにげなく、

「お爺さん、騒ぎというのは何だったね」

「乱暴な奴もあればあるもので、あるお大名の殿様のお妾を盗み出して逃げた奴があるんだそうですよ」

「え……」

「お江戸から、その殿様のお妾を盗んで来て、なんでも、たしかにこの府中のうちに泊ったにちがいないと睨まれたんだそうでがす」

「ナニ、何だって」

「それをお前さん、あとから追いかけてきたもんでがす、何しろ、殿様の御威勢ですからね、二十人ばかりのお侍が馬を飛ばせて江戸から、これへ追いかけて来たんだそうで……」

「ま、待ってくれ。してみると昨晩の家さがしというのは、泥棒や火つけというようなものじゃあなかったんだね」

「どういたして、殿様のお妾なんです、お大名のお部屋様を連れ出した奴があったんだそうでがすから」