Japanische Klassiker mit Furigana
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おおさかをあるく
大阪を歩く
直木 三十五
Lesen Sie 大阪を歩く (おおさかをあるく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.964 Zeichen · 65 Bildschirme
昆布は、もっと、安く、もっと拡まるべきものである。「大丸製昆布」それが、日本中に弘まることは、必ずしも、難事ではない。価値のあるものをして正当の価値に扱わしめよ。私は、私の郷土の名産物として、昆布の不遇を、嘆ずるものである。
飛行機
私は、いつものように、飛行機である。東京から、三十円である。マントも帽子も買えない私として、大変高価であるし、人から、贅沢だと、見られているらしい。
だが、飛行機は、二時間半でくる。十一時に宿へつくとすぐ湯へ入って、私は原稿を書けるし、本が読めるし、恋人に逢えるし(もし、有ったとしたら――実際私がこんなに、度々、大阪へくるのに、一人の愛人も無い、ということは淋しいことにちがい無い)、そうした時間の利用に、超特急よりも、夜行列車よりも、経済的である。
実際、科学に対し、飛行機に対し、日本人も大阪人も、理解が無さすぎる。大阪に住んでいる外人は、仮に、五千人としておいて、大阪の人口が、仮に二百万として四百分の一である。所が、大阪、東京間の旅客機には、二三十人に一人位の平均で、外人がのっている。外人が、特別に忙がしいのでもなく、金持のせいでも無く、冒険心からでも無く――私に云わせると、飛行機に対する信頼の度が、科学に対する理解の度が、日本人よりも、二十倍強いせいである。