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Japanische Klassiker mit Furigana

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おおさかをあるく

大阪を歩く

直木 三十五

Lesen Sie 大阪を歩く (おおさかをあるく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.964 Zeichen · 65 Bildschirme

Aozora Bunko

これが、大阪の女に多い。少くも、東京の女は、いくらか、時代と共に進む意志をもっているが、大阪の女は、家庭を守る事にのみ、専心してしまう。

それは、確に、一九三〇年までの、良妻、賢母であるが、其の後女性は、妻と同時に、恋人、それからダンサア、それから、職業の助手――そうで無ければ、私は、一人前の女房で無い、と信じている。夫の浮気とは、余り、妻が、妻でありすぎる故に原因している。

この意味に於て、私は、大阪の女を、今女房にしろ、と云われたなら、甚だ、失礼千万ではあるが長襦袢をきて寝ますか、浴衣がけですか、と、質問したり、男との交際は好きですかとか、嫌いですか、とか――多分、先方から、断られるであろうが――東京の風俗は、そういう方へ、近づきつつある。

私は、二三の、地方出の女も知っている。彼等は又、勇敢に、東京を模倣している。それは、しばしば滑稽ではあるが、その代り、東京のいい所をも、摂取して、二三年経つと、板についてしまう。大阪は、余りに、自個をもちすぎている。

倹約

料理屋へ行って食物が残ると

「折へ入れとくれやす」

と、いうのは、大阪中流の、倹約思想である。