Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐじんのどく
大雷雨夜の殺人 他8編
小酒井 不木
Lesen Sie 大雷雨夜の殺人 他8編 (ぐじんのどく) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.456 Zeichen · 55 Bildschirme
そこで午後二時ごろ、令嬢はあなたを迎えにやりましたが、その日、あなたは早朝与えた散薬のために決して症状が起こるまいと確信しておられたのか、家人に行き先も告げないでどこかへ行っておられました。そこで令嬢は慌てて他の医師を迎えようとしましたが、その時未亡人の容体が急変して、午後三時半、ついに未亡人は絶命したのであります。未亡人はかなりに太った体質の人でしたから、心臓があまりに強くなかったのか、あるいは中毒の原因が強く働いたのか、前三回の病気には堪え得たのに、四回めにはとうとう堪えることができなかったのです。
令嬢は二十七日に、あなたが意味ありげな笑いをなさったのを見て、もしや兄が……という疑いが閃いたものでしたから、その晩詳しい事情を二番めの兄、すなわち保一くんのところへ書き送りました。で、保一くんは二十九日には母に内緒に訪ねてきて、健吉くんが出かけるところを見届けてから奥田家に忍び入って、きよ子嬢の取り計らいで、あの暑さに押入れの中に入って隠れていました。未亡人が発病するなり、飛んで出て看護しましたが、さすがの未亡人も怒るどころか、むしろ感謝している様子がありありと見えたそうです。