Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てんにょとおばけ
天女とお化け
小川 未明
Lesen Sie 天女とお化け (てんにょとおばけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.886 Zeichen · 10 Bildschirme
秀吉はKについて、よくふき清められた玄関を入ると、ひやりとした空気を感じました。
かたわらには患者の控え室があって、そこをぬけると、薬品のにおいのする診察室があり、並んで座敷になっていました。秀吉は、Kの客という資格で、案内されるまま、奥にあるKの書斎へみちびかれました。その際、座敷のうすぐらい床の間においてあった、美しい尾をひろげた大きな鳥に、目をうばわれたのであります。
「君、あの鳥は、なんというのかい。」と、秀吉は、友だちの机のそばにすわると、すぐたずねました。
「あの鳥を、まだ知らないの。孔雀の剥製なんだよ。」と、Kは答えました。
「ほんとうに、きれいな鳥だね。どこにすんでいるのだろうね。」
「なんでも、南洋の暑い国にいるというよ。」
「どうやって、捕らえるのだろうね。」と、彼は、それから、それへと、空想してききました。
「しかし君、あの尾のいちばんきれいなところが、大毒なんだというよ。」と、Kは、秀吉にいいました。
「あの紫色にぴかぴか光るところなの。」と秀吉は、思わず目をかがやかしたのです。
「ああ、そういう話だよ。」
「なめれば死ぬかしらん。」と、秀吉は、いいました。