Japanische Klassiker mit Furigana
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てんのう
天皇
蜷川 新
Lesen Sie 天皇 (てんのう) von 蜷川 新 (にながわあらた) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.036 Zeichen · 269 Bildschirme
、滝川政次郎「皇室史の悲劇」「新潮」十月特大号)
この暗殺の事実については、維新史料編纂委員をしていた植村澄三郎という人が、私に「それはほんとうだよ。岩倉がやつたのだ。岩倉は二度、それをこころみている。」と言われたことがある。岩倉は、自分の妹を宮中に入れ、女官にしておいて、天皇を風呂場で殺したと言われる。こうして岩倉は、わずか十六歳の、すこぶる気の弱い明治天皇を立てて、思うままにあやつり、薩長の策士らと連絡して、この「討幕の密勅」と称する偽勅を出したのである。それは、形式からいつても、用字法からいつても、明らかに偽勅である。それは岩倉の子分の、玉松操という男が書いたものである。このことは、後年になつて、三条公爵家の倉庫を整理したさい、三重の桐の箱が発見され、ひらいてみたところ、明治天皇の十六歳のときの、下手な字で書いてある「明治天皇の親書」が出てきたので分かつた。
それには、徳川の功労を無にしないように処理せよ、ということを、三条に命じている。討幕とはまつたく正反対である。維新史料編纂の総裁金子堅太郎が、事の意外におどろいて、それを自ら、小石川第六天町の徳川家に持つてゆき、これが早く見つかつたら、慶喜さんもさだめしお喜びになつたことでしたろう、と言つたそうである。