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Japanische Klassiker mit Furigana

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たろうぼう

太郎坊

幸田 露伴

Lesen Sie 太郎坊 (たろうぼう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.863 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

お傍に居られるような運びになりましょうかなぞと責め立てて困りまする、と云って紅い顔をさせたりして、真実に罪のない楽しい日を送っていた。」

と古えの賤の苧環繰り返して、さすがに今更今昔の感に堪えざるもののごとく我れと我が額に手を加えたが、すぐにその手を伸して更に一盃を傾けた。

「そうこうするうち次郎坊の方をふとした過失で毀してしまった。アア、二箇揃っていたものをいかに過失とは云いながら一箇にしてしまったが、ああ情無いことをしたものだ、もしやこれが前表となって二人が離ればなれになるような悲しい目を見るのではあるまいかと、痛くその時は心を悩ました。しかし年は若し勢いは強い時分だったからすぐにまた思い返して、なんのなんの、心さえ慥なら決してそんなことがあろうはずはないと、ひそかに自から慰めていた。」

と云いかけて再び言葉を淀ました。妻は興有りげに一心になって聞いている。庭には梧桐を動かしてそよそよと渡る風が、ごくごく静穏な合の手を弾いている。

「頭がそろそろ禿げかかってこんなになってはおれも敵わない。過般も宴会の席で頓狂な雛妓めが、あなたのお頭顱とかけてお恰好の紅絹と解きますよ、というから、その心はと聞いたら、地が透いて赤く見えますと云って笑い転げたが、そう云われたッて腹も立てないような年になって、こんなことを云い出し