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Japanische Klassiker mit Furigana

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たろうぼう

太郎坊

幸田 露伴

Lesen Sie 太郎坊 (たろうぼう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.863 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

どうだろう、もう継げないだろうか。」

となお未練を云うている。

「そんなに細かく毀れてしまったのですから、もう継げますまい。どうも今更仕方はございませんから、諦めておしまいなすったがようございましょう。」

という細君の言葉は差当って理の当然なので、主人は落胆したという調子で、

「アア諦めるよりほか仕方が無いかナア。アアアア、物の命数には限りがあるものだナア。」

と悵然として嘆じた。

細君はいつにない主人が余りの未練さをやや訝りながら、

「あなたはまあどうなすったのです、今日に限って男らしくも無いじゃありませんか。いつぞやお鍋が伊万里の刺身皿の箱を落して、十人前ちゃんと揃っていたものを、毀したり傷物にしたり一ツも満足の物の無いようにしました時、傍で見ていらしって、過失だから仕方がないわ、と笑って済ましておしまいなすったではありませんか。あの皿は古びもあれば出来も佳い品で、価値にすればその猪口とは十倍も違いましょうに、それすら何とも思わないでお諦めなすったあなたが、なんだってそんなに未練らしいことを仰しゃるのです。まあ一盃召し上れな、すっかり御酒が醒めておしまいなすったようですね。