Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めおとのあさ

夫婦の朝

山本 周五郎

Lesen Sie 夫婦の朝 (めおとのあさ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.008 Zeichen · 22 Bildschirme

Aozora Bunko

お由美は感動に胸を塞がれながら、袂で顔を蔽いつつ噎びあげた。……三右衛門は振返って静かな声で云った。

「お由美、……おまえは三右衛門の妻だ、おまえは三右衛門をもっと信じなくてはいけないぞ、歓びも悲しみも、互いに分け合うのが夫婦というものだ、こんな……詰らぬことで、二人のあいだに若し不吉なことでも出来たらどうする」

「…………」

「三右衛門は舟だ、おまえは乗手だ、確りと拙者に捉っているがよい、拙者はおまえの良人だぞ」

お由美は泪の溢れる眼をあげて良人を見た、三右衛門は微笑をしていた。

……そして、さも快さそうに胸を張りながら空を見上げて云った。

「さあ泪を拭いて庭へおいで、よく晴れている、お城の天主が霜で銀のように光っているぞ」