Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うしのうたちょうめんをきおくりょくでかきもどしたひと

失うた帳面を記憶力で書き復した人

南方 熊楠

Lesen Sie 失うた帳面を記憶力で書き復した人 (うしのうたちょうめんをきおくりょくでかきもどしたひと) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.901 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

、いつごろのことか、支那のことか日本のことか、明記していない。

本邦の例で予が知ったは右の通り。さて支那の例は、『松亭漫筆』二に引きあるごとく、明の謝在杭の『五雑組』六にいわく、「人一目して数行倶に下る者あり。真に倶に下るにあらず、ただ目捷きのみ。遅速相去る、はなはだしきものは四、五倍を差う。ただ三のみならざるなり。一覧して遺すなきは、すなわちかつてこれあり。の林誌、雨を避けて染坊に寓す。その染帳を得て漫にこれを閲し、匆々として去る。二日を越えてその家回禄す。帳を索むる者、紛然として計をなすを知るなし。林またこれを過りていわく、われ能くこれを記せん、と。筆を取って疾く録すに、一字を爽えず、云々」と。この書は万暦三十七年(わが慶長十四年)ごろ成った証がその巻四にある。林誌もたぶんそのころの人であろう。

これより約四百年前、南宋の費袞が書いた『梁谿漫志』は、予かつて見ないが、『燕居雑話』に引かれある。いわく、「江陰の士人葛君、その名を忘る、強記人に絶す。葛、閭里間に浮沈す。家の傍らに民の染肆を張るあり。簿書その目を識す。葛かつて酒を被り、たまたまその肆に坐し、手に信せて繙閲す。