Japanische Klassiker mit Furigana
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しっぱいえん
失敗園
Lesen Sie 失敗園 (しっぱいえん) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.456 Zeichen · 5 Bildschirme
私が喉が乾いて萎れかけた時には、ただ、うろうろして、奥さんをひどく叱るばかりで何も出来ないの。あげくの果には、私の大事な新芽を、気が狂ったみたいに、ちょんちょん摘み切ってしまって、うむ、これでどうやら、なんて真顔で言って澄ましているのよ。私は、苦笑したわ。あたまが悪いのだから、仕方がないのね。あの時、新芽をあんなに切られなかったら、私は、たしかに二十は咲けたのだわ。もう、駄目。あんまり命かぎり咲いたものだから、早く老い込んじゃった。私は、早く死にたい。おや、あなたは誰?」
「我輩を、せめて、竜の鬚とでも、呼んでくれ給え。」
「ねぎ、じゃないの。」
「見破られたか。面目ない。」
「何を言ってるの。ずいぶん細いねぎねえ。」
「ええ面目ない。地の利を得ないのじゃ。世が世なら、いや、敗軍の将、愚痴は申さぬ。我輩はこう寝るぞ。」
花の咲かぬ矢車草。
「是生滅法。盛者必衰。いっそ、化けて出ようか知ら。」