Japanische Klassiker mit Furigana
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ふしぎなとおめがね
奇妙な遠眼鏡
香倶土 三鳥
Lesen Sie 奇妙な遠眼鏡 (ふしぎなとおめがね) von 香倶土 三鳥 (かぐつちみどり) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.759 Zeichen · 14 Bildschirme
ましたので、その月の光りでやっとわかった山道をズンズン登って山の絶頂に来ますと、そこにある高い岩の上に不思議にも昔のままの子供の姿のリイが刀と鉄砲を持って立っておりました。
兄さんのアア王と弟のサア王はこれを見ると、
「それ、あいつを弓で射ち殺せ」
「刀でたたき殺せ」
と云いましたので、両方の兵隊は一時に岩の下へ突貫して来ました。
リイは攻め寄せる兵隊を見てニコニコ笑いました。右手に刀、左手に鉄砲をさし上げて、
「みんな音なしくしろ。音なしくしないとこの鉄砲と刀とで一人も残らず殺してしまうぞ」
と云いました。
これを見ると、今までワイワイと勢よく攻めのぼって来た兵隊は、皆一時にドンドン逃げ出してしまって、あとにはただ二人のお兄さん、アア王とサア王とだけが残りました。
リイは二人の兄さんに向って岩の上からこう云いました。
「お二人のお兄さま、おききなさい。あなたがたはなぜそんなに喧嘩をなさるのですか」
二人のお兄さんはこれをきくと恥かしくなって、岩の下で顔を見合わせて真赤になりました。
リイは又こう云いました。
「お二人がえらくおなりになったのは、この鉄砲と刀のおかげです。