Japanische Klassiker mit Furigana
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おううほくぶのせっきじだいぶんかにおけるこだいシナぶんかのえいきょうについて
奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について
喜田 貞吉
Lesen Sie 奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について (おううほくぶのせっきじだいぶんかにおけるこだいシナぶんかのえいきょうについて) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.885 Zeichen · 20 Bildschirme
明治四十年ころこの地における石器時代遺蹟の表面採集から得たもので、今その包含状態を知るを得ぬを遺憾とするが、ともかくそれが石器時代の遺品であることには毫末の疑いがない。
この玉斧はその長さ約三寸、硬玉を厚さ一分強に挽き割って、一端に近く穴を穿ち、他端に鈍い刃をつけたもので、当時の石器時代住民が、材料をシナから輸入してみずから製作したものとしては、あまりに手数のかかり過ぎた品である。けだしシナにおいて製作輸入したものであろう。この種の玉斧が、佩玉の類としてシナで使用せられたのは、先秦時代から前漢に渉ってのことであったという。問題の品が果して古代シナにおいて実用に供せられたものか、あるいは日本向に作られたものであるかは明かでない。その表面の琢磨の不十分なるところから察すれば、あるいは後の解釈を適当とすべきものかも知れぬが、いずれにしてもわが北部奥羽における石器時代の遺蹟から、この珍らしい玉斧の発見せられたことは、直接・間接にシナとの交通の古く存在したことを、推測せしむるに十分なる資料を供給したものであると信ずる。
琢磨を加えた薄い石斧の一端に近く穴を穿って、懸垂に便したものは、故真崎勇助翁の蒐集品中にも二個あった。