Japanische Klassiker mit Furigana
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おんなこうしゅ
女坑主
夢野 久作
Lesen Sie 女坑主 (おんなこうしゅ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.879 Zeichen · 26 Bildschirme
「それでも荷物と一緒の汽車なら宜しいじゃ御座んせん」
「……そ……それは……そうですが……実は……」
「何か御差支えが御座いまして……」
「実はその……友人が四名ほど……福岡の東亜会員が四名ほど、私を門司まで見送ると申しまして、私と同じ汽車で発つ予定で、直方の日吉旅館に来ておりますので……是非とも……」
「もうお会いになりまして……」
「九時ごろの汽車で来ると申しておりましたが……」
「それでもまだ二時間近く御座いますわ。そんなお友達の御親切も何で御座いましょうけれども、今夜、御一緒の汽車で門司にお着きになってからでも御ゆっくりとお話が出来ましょう」
「そ……それは……そうですが……」
「わたくしもホンノ仮染の御識り合いでは御座いましょうが、心ばかりの御名残惜しみが致したいので御座いますからね。それくらいのおつき合いは、なすっても宜いじゃ御座んせん。爆薬のお礼に……ホホ……」
「でも……」
「……でもって何です。妾のいうことをお聴きになれなければ、一箱も差し上げませんよ。ホホホ……」
青年は眩ぶしそうに眉香子を見上げた。眉香子の魅力に負けたように深々と緞子の椅子に沈み込んだ。