Japanische Klassiker mit Furigana
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じょせいしけんきゅうのたちばから
女性史研究の立場から
高群 逸枝
Lesen Sie 女性史研究の立場から (じょせいしけんきゅうのたちばから) von 高群 逸枝 (たかむれいつえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.097 Zeichen · 10 Bildschirme
もっともわが国では、同様式のものを時代によって「妻問」と「婿取」(ムコトリ)とに呼び分けている。すなわち妻問(またはヨバヒ)の語は、「記紀」「風土記」「万葉」「伊勢」等にまで見え、それ以後の「源氏」「栄華」等から、終焉期の「徒然草」等にかけては「婿取」とかわっている。
これには理由があるのであって、前者は原則として夫婦別居の時代で、文字通り夫が妻を問う―モルガンの対偶婚に似た―婚姻の時代である。後者は妻家を起点としての一夫一婦的同居の原則が樹立された時代であるが、これを社会経済史的にみるならば、前者は原則的にいって氏族共有を反映しており、後者は荘園私有に基礎している。
つまり招婿婚は、国初以前から室町におよぶ長期間継続した著名な現象であるが、その内面に母系族制から父系のそれへの完全移行を、きわめて秩序正しく具体的に裏づけているのである。
くわしいことは、拙著にゆずるほかないが、とまれこうした事実があきらかになれば、家族制も爾余の制度とおなじく発展的なものであり、俗間に、「わが固有の家族制度」などと現行家族制に固定性、永遠性を付与していることの虚妄も消散するであろう。