Japanische Klassiker mit Furigana
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じょなん
女難
国木田 独歩
Lesen Sie 女難 (じょなん) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.695 Zeichen · 45 Bildschirme
『ほんとかえ、それは』と思わず声を小さくしました。
『ほんとかって、あなたがそれを知らんということはない、だけれども知らなかったらそれまでの話です、もうあなたも知ってみればこの後の方法をつけんじゃア』
『どうすればええだろう?』と私は気が顛倒していますから言うことがおずおずしています、そうしますと武はこわい眼をして、
『今になってそれを聞く法がありますか、初めからわかりきっているじゃありませんか、あなたの方でもこうなればこうと覚悟があるはずじゃ』
言われて見ればもっともな次第ですが、全く私にはなんの覚悟もなかったので、ただ夢中になってお幸のもとに通ったばかりですから、かように武から言われると文句が出ないのです。
私の黙っているのを見て、武はいまいましそうに舌打ちしましたが、
『すぐ公然の女房になされ』
『女房に?』
『いやでござりますか?』
『いやじゃないが、今すぐと言うたところで叔母が承知するかせんかわからんじゃないか』
『叔母さんがなんといおうとあなたがその気ならなんでもない、あなたさえウンと言えば私が明日にでも表向きの夫婦にして見せます。なにもここばかりが世界じゃないから、叔母さんや村の者がぐずぐず言やア二人でどこへでも出てゆけばいい、人間一匹何をしても飯は喰えますぞ!』