Japanische Klassiker mit Furigana
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じょなん
女難
国木田 独歩
Lesen Sie 女難 (じょなん) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.695 Zeichen · 45 Bildschirme
と平気で煙草を吸っているのです。私も言いようがないから黙っていますと、お俊もいつものおしゃべりに似ず黙っているのでございます、蚊帳の中から透して見ると、薄暗い洋燈の光が房々とした髪から横顔にかけてぽーッとしています、それに蒸し暑いのでダラリとした様子がいつにないなまめかしいように私は思ったのでございます。
そのうち、かれこれ二十分も経ちましたろうか。お俊は折り折り団扇で蚊を追っていましたが『オオひどい蚊だ』と急に起ち上がりまして、蚊帳の傍に来て、『あなたもう寝たの?』と聞きました。
『もう寝かけているところだ』と私はなぜか寝ぼけ声を使いました。
『ちょっと入らして頂戴な、蚊で堪らないから』と言いさま、やっと一人寝の蚊帳の中に入って来たのでございます。
朝早くお俊は帰ってゆきましたが、どういう風に藤吉の気嫌を取ったものか、それとも酔いが醒めて藤吉が逆戻りしましたのか、おとなしく仕事に出て参りました。出際に上り口から頭を出して『お早よう』と言いさま、妙に笑って頭を掻いて見せまして『いずれおわびは帰ってから』と、言い捨てて出て参りました。その後姿を見送って『アア悪いことをした』