Japanische Klassiker mit Furigana
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こうい
好意
豊島 与志雄
Lesen Sie 好意 (こうい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.059 Zeichen · 40 Bildschirme
そして吉岡君があんなにひどいとは思わなかったものだから、八百円出来るとすぐに持っていったのだが、僕としては、もっと単純に受け容れて貰いたかった。吉岡君の気持を聞いたり自分の気持を顧みたりすると、僕は変に頭が重苦しくなってくる。」
太い眉の下に眼を見据えて、歯を少し喰い違いにかみしめて、黙り込んでしまった彼の様子を見てると、私も変に頭が重苦しくなってくるのを感じた。それからなおぽつりぽつりといろんなことを話し、次に二人で一寸した食事をしに出かけ、酒を飲みながらも話したが、結局取り留めもないことばかりで、畏友としての吉岡に対するどうにも出来ない感情に浸って、口を噤む外はなかった。そしてその間に私は、八百円が雑作なく出来たというような嘘を、河野の口から吉岡へ云わせることは、実際に出来もしなければ、よし出来たとて不結果に終るのみである、ということをはっきり感じた。
「どうしたらいいんだろう、僕は。」
街路の片端に立止って、河野は私の心に向ってじかに呼びかけてきた。
「兎に角、もう一日二日待っていてくれ給え。何とか僕が取計ってみるから。」
「君はこれから吉岡君の所へ行くのか。