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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいがく

妖怪学

井上 円了

Lesen Sie 妖怪学 (ようかいがく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.416 Zeichen · 117 Bildschirme

Aozora Bunko

糸引きとは、身体のいろいろの部分より自然に細糸を引き出す法にして、ちょっと聞いても、ずいぶん奇怪千万のことのように思わる。すでに世間に宝物として遺存せるものの中に、糸引きの名号と称するものあり。すなわち、名号とは「南無阿弥陀仏」と題する六字にして、これに対して合掌礼拝するときは、その手より糸の出ずるを見るという。ゆえに、これを糸引きの名号と名づくるなり。しかれども、その糸の出ずるは、必ずしも六字の名号に限るにあらず、仏像に対するも、神像に対するも、画像に対するも、同様の次第にて、これに対して合掌礼拝すれば、必ず細糸の指端に出ずるを見るなり。ゆえに、民間にていろいろの像に対して礼拝をなして糸の出ずるときは、その人、信心よろしき故なりといい、糸の出でざるときは、その人に罪業あるによるなどと申す由に聞き及べり。

しかるにまた、先年ある人の話に、東京府下駒込辺りのある信者の家に、念仏行者体のもの止宿して、参詣人の手の掌中に「仏」の字五つを書し、その手を取りて「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と数回唱うるときは、必ずその手の周囲に細糸の生ずるを見る。よって人々大いに不審に思い、諸方より群集してその行者を念ぜしという。