Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいだん
妖怪談
井上 円了
Lesen Sie 妖怪談 (ようかいだん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.157 Zeichen · 25 Bildschirme
その後、米国へ渡りましたが、やはり米国においても、こういう幽霊研究会とか妖怪攻究会とかいって、多くの仲間がございます。一日、余がボストンへ参りましたときに、わが領事が申しますには、「この市に非常な日本贔屓の男があります。この男がかねてより深く妖怪を信じ、かつまた日本人を迎うることを喜んでおりますから、一度この人を訪問してはいかん」と申しましたから、私も行ってみたいものだと思いましたから、領事に照会を頼みまして参りました。
その人の名はウエドという人であります。家へいってみると驚くばかりであります。まず、門の作り方、家の造作、器具に至るまで、日本品をもって備え付けられ、庭園の植え込み、竹木等、みな日本種ならざるはなく、いちいち日本より舶来せるものなり、と特に五重の石の塔のごときまで配致せられ、最も私の目を驚かしたのは、庭園に注ぐべき水を運ぶために、水ニナイ桶の備えられてありましたのです。その風致、あたかも小日本の観がありました。そこで、取り次ぎに主人の在不在を問いました。幸い在宅でありまして、主人は早速出迎えました。彼について客間へ通りました。もちろん金満家でございますから、家内万事整頓しておりまして、その室内の器やら間造り等、一切が日本風というので、いかに日本ずきの主人であるかが分かります。