Japanische Klassiker mit Furigana
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よういむだごと
妖異むだ言
国枝 史郎
Lesen Sie 妖異むだ言 (よういむだごと) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.246 Zeichen · 3 Bildschirme
こういう悪趣味の物語作者は、軍神広瀬中佐などをも、やがては幽霊に化かすだろう。
オスカ・ワイルドの書いた所の「カンタビィルの幽霊」は保守主義者であり貴族主義者である。だからすっかり滑稽化せられた。「クリスマス・カロル」に出る幽霊は、一種の平凡な哲学者である。
花の妖なるものは曼珠沙華であろう。
人の妖なるものは、平賀源内で、山師で新智識で不平家で、文学者で俗物で哲学者で、そうして立派な男色家であろう。
型化された幽霊は、謡曲中の幽霊である。終いには懺悔をし成仏をする。諦めのいい幽霊と言わなければならない。
妖怪文学での白眉といえば小泉八雲の「轆轤首」であって決して「耳なし法師」では無い。
巴のはじまりは眉間尺である。図案化された化物と云えよう。
「四谷怪談」で恐ろしいのは、お岩でもなければ小平でも無い。群れて現われる鼠である。
よき春画には幽霊味があり、よき宝石にも幽鬼味がある。
何んとなく好きな妖怪といえば、官女姿の刑部明神で、荘重で典雅で色っぽい。
どんな幽霊でも化物でも、人間の形に則るのは、不思議なようで不思議で無い。幽霊や化物を創造り出した者が、その人間であるのだから。