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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふじんとぶんがく

婦人と文学

宮本 百合子

Lesen Sie 婦人と文学 (ふじんとぶんがく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.792 Zeichen · 351 Bildschirme

Aozora Bunko

男とはおそろしからぬものの名と

云ひし昨日のわれもなつかし

と、詠んでいるのであるから。もとよりこの一首のこころは複雑で、男のおそろしさという表現のかげには、女が女の心と体の恋着のおそろしさに深くうたれる思いをよみこまれてはいるのだけれども、それでも、猶このたゆたいは、生活的な日々の現実のなかで男と女とがかかわりあってゆく間の、女の身からの感懐が語られているのである。

文学の形式として、その色彩やリズムとして濃彩なロマンティシズムがうけいれられながら、晶子の歌には当時の現実の中に生き、現実の良人と妻とのいきさつに生きる女として、五色の雲に舞いのぼったきりではいられない様々の感想、自己陶酔に終れない女の切実な気持などの底流をなすものがどっさりある。

花に見ませ王のごとくもたゞなかに

男は女をつつむうるはしき蕊

あはれなる胸よ十とせの中十日

おもひ出づるに高く鳴るかな

いつしかとえせ幸になづさひて

あらん心とわれ思はねど

人妻は七年六とせいとなまみ

一字もつけずわが思ふこと

飽くをもて恋の終りと思ひしに

此さびしさも恋のつゞきぞ