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Japanische Klassiker mit Furigana

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おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「黙れ!」

と一喝、虎のごとき唸をなして、杖をひしと握って、

「無礼だ。黙れ、小僧。」

「何だ、小父さん。」

と云った。英臣は身心ともに燃ゆるがごとき中にも、思わず掉下す得物を留めると、主税は正面へ顔を出して、呵々と笑って、

「おい、己を、まあ、何だと思う。浅草田畝に巣を持って、観音様へ羽を伸すから、隼の力と綽名アされた、掏摸だよ、巾着切だよ。はははは、これからその気で附合いねえ、こう、頼むぜ、小父さん。」

五十四

「己が十二の小僧の時よ。朝露の林を分けて、塒を奥山へ出たと思いねえ。蛙の面へ打かけるように、仕かけの噴水が、白粉の禿げた霜げた姉さんの顔を半分に仕切って、洒亜と出ていら。そこの釣堀に、四人連、皆洋服で、まだ酔の醒めねえ顔も見えて、帽子は被っても大童と云う体だ。芳原げえりが、朝ッぱら鯉を釣っているじゃねえか。

釣ってるのは鯉だけれど、どこのか田畝の鰌だろう。官員で、朝帰りで、洋服で、釣ってりゃ馬鹿だ、と天窓から呑んでかかって、中でも鮒らしい奴の黄金鎖へ手を懸ける、としまった! この腕を呻と握られたんだ。

掴えて打ちでもする事か、片手で澄まし込んで釣るじゃねえか。