Japanische Klassiker mit Furigana
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よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Lesen Sie 嫁取婿取 (よめとりむことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.654 Zeichen · 175 Bildschirme
「一概に貶すべきものじゃありますまい」
「しかし泡糟は泡糟としての存在に過ぎませんよ」
「元来泡糟と定めるのが独断的じゃないでしょうか?」
「さあ。何うもそれ以上の存在とは思えませんな。後十年もたてば消えてしまうんですから」
「モダン・ボーイとモダン・ガールがですか?」
「はあ」
「僕は消えないと思います」
「無論本体は文化の続く限り続きます。名称が消える丈です」
「それは何ういう意味ですか?」
「僕達の子供の頃、ハイカラさんて言葉が流行ったでしょう? あれがあの時代の文化の泡糟です。モダン・ボーイとモダン・ガールは現代文化の泡糟です。それですから、以前のハイカラと昨今のモダンとの間には一脈相通じるところがあります。何方も泡糟です。実は同名異人、いや、異名同人ですからな。次の時代の文化の泡糟には又別の名称がつくに相違ありません」
と三郎君は生徒に教えるような口調を帯びる。俊一君は躍気になって駁撃を加えるけれど、相手は斯ういうことが専門だから到底歯が立たない。口惜し紛れにチクリ/\と皮肉を言う。しかしそれが即座に通じないから、結局骨折り損になる。
「角張りは洒落も皮肉も分らない」