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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどものせかい

子どもの世界

村山 俊太郎

Lesen Sie 子どもの世界 (こどものせかい) von 村山 俊太郎 (むらやまとしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.179 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

そしていつの間にか、進歩党や、自由党、社会党についての子どもらしい解決をやっているのである。

次男の哲は、自分の名前から思いついたらしく、「社会党の書記長」を自任し、長男坊は、例の「ンダズ」事件以来「キョウサントウ」を自称して朗らかなのである。そして進歩党は誰かと笑いながらきくと

ぼくの家に進歩党はいないや。

とすましたものなのである。なるほど、この父であってみれば戦争犯罪人はわが家にはいない筈なのである。

ぼくの机から最近の大学新聞をひっぱり出して眺めていた二人は、ローマ字書きの記事を見つけて争いをはじめた。弟はローマ字だといい、兄は英語だというのである。しばらく争っていたが、その裁きをぼくのところに持ち込んできた。ぼくは改めて二人のいい分をきいてから、

では、読んでみるから、お前たちでどっちが勝ちであるかきめてごらん。

といって羽仁五郎の「人民の方へむけ」という論文をゆっくりよみはじめた。三、四行よむと、二人は顔を見合わせて、「あ、わかった」といった顔つきである。ぼくは読むのをやめてしまった。この勝負、どうやら兄の負けなのである。そこでぼくはその論文のなかからつぎの一節を抜き書きして与え、ローマ字五十音に合わせてよんでごらんと課題する。