Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもどうし
子供どうし
小川 未明
Lesen Sie 子供どうし (こどもどうし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.114 Zeichen · 5 Bildschirme
「岡田は、足がおそいから、だめだよ。」
「つかまるといけないね。」
往来に通る人がないのを見とどけて、二人はまた古い門の柱へ近寄りました。こんどは、孝二がボタンを押したのです。すると、すぐに戸が開いて、だれかこちらへ駆けてくる足音がしました。二人は、おどろいて、一目散に往来をあちらへ走っていきました。二人は、うしろを見ないようにしました。なぜなら、後を追ってくる足音がきこえたからです。
「清ちゃん、追っかけてきたよ。」
「ほんとうかい。」
二人は、息を切らして、往来を走りました。前方に岡田が歩いています。岡田のそばを走りすぎるとき、清吉は、自分のかばんを投り出して、
「岡田くん、たのむよ。」といいました。
かばんを頼まれた岡田は、どうしたんだろうと思って、振り向くと、女の子が、二人の後を追ってきました。
「あんた、あの子のお友だちなの。」と、女の子が、真っ赤な顔をして、聞きました。
「なんだって、いいじゃないか。」と、岡田は女の子に、答えました。
「あの子、どこの子。」
「そんなこと知るものか。」
女の子は、また二人を追いかけました。
「足の早い女だな。」と、岡田は、見送っていました。