Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こどものじぶんのはなし
子供の時分の話
小川 未明
Lesen Sie 子供の時分の話 (こどものじぶんのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.307 Zeichen · 11 Bildschirme
私は、目をふさがれて、女の肩につかまり、その脊におぶさりますと、女はすぐにそこから音のしないように歩き出して、きたときの峠を下りました。
やがて女は二、三丁もくると、息をせいて、私を下ろして休みました。けれど、まだ私の目から手ぬぐいをはずしませんでした。
「わたしは、みんなに知れるとひどいめにあいますから、ここから帰りますよ。坊ちゃんは、いまあっちからくる馬方に頼んであげます。」と、女はいって、ガラガラと馬に車を引かせてきた馬方に、なにやら小声で女はいっていました。
「また、達者だったら坊ちゃんにあいますよ。けれど、だれかがとってくれるまで、独りで手ぬぐいをとってはいけませんよ。」と、女はいいました。私は、黙ってうなずきました。そしてなんとなく、このやさしい女に別れるのが悲しゅうございました。
私は車の上に乗せられて、長い間、知らぬ街道をガラガラと引かれていったのであります。どんなところを通ったか、どんな景色であったか、目を隠されているので、すこしもわからなかったのです。そして、あるところにきたときに、
「ここだ。」といって、馬方は車を止め、
「さあ下りた。